『１万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIRE』で学んだこと＆考えたこと

アラフィフどぐーんは60歳までにサイドFIRE（バリスタFIRE）したい。これを目標にここ数年は生きてます。

といっても、すごーく抽象的にしか考えていなくて、「今の仕事でもう無理だと思ったら退職して、しばらくの間は気が済むまでのんびりして、気が向いたら近所のスーパーでバイトするか……」程度の計画でした。（計画ですらない）

だがしかし！　ヒトデさんの『１万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIRE』を読み、「もうちょっと今のうちからできることがあるんじゃ？」と思ったので、メモがてら記事にします。

『１万回生きたネコが教えてくれた幸せなFIRE』とは

ブロガーであるヒトデさんが書かれた本で、2024年9月に徳間書店から出版されました。

あらすじを徳間書店のページから引用します。

そのままだと、
FIREしても幸せにはなれませんよ？

ある日突然僕の前に現れた、
１万回生きたネコ、小鉄。
これまでの猫生で、
飼い主たちの成功と失敗を
たくさん見てきたという。
早期リタイアしたい僕の甘さは、
すべてお見通しで――。

◎投資だけでFIREするのが難しい理由
◎収入を重視した副業は長続きしない？
◎極端な節約はFIREへの近道だけど……
◎FIREしたあとに訪れる不測の事態

これまであまり語られてこなかった
「真実」を描く
まったく新しい「FIRE本」が誕生！

私がこの本に興味を持ったのは、何パターンもの「FIRE達成者」の例が書かれていたから。

時間をかけ資産を万全にしてからFIREした人、極端な節約生活によってFIREした人、仮想通貨でFIREした人、などなど……

自分ならどんな風にFIREしたいのか、もっと具体的に考える参考になるんじゃないかと思いました。

結果、とても学びが多かった！

1万回生きたネコが教えてくれた　幸せなFIRE [ ヒトデ ] 価格：1,870円（税込、送料無料) (2025/5/18時点) 楽天で購入

Amazonはこちらから

https://amzn.to/3S9f7HW

著者のヒトデさんについて

Amazonからヒトデさんの紹介文を引用します。

ヒトデ：1991年愛知県生まれ。株式会社HFの代表取締役。趣味で始めたブログがきっかけで人生が激変。最高158万PV/月を記録し、2021年にFIRE達成。最高ブログ収益は月間2500万円。累計ブログ収益は5億円以上。完全初心者のためのブログの始め方講座「hitodeblog」をはじめ、複数のサイトを運営。名古屋でブロガーのためのコワーキング「ABCスペース」を経営する。著書に、『嫌なことから全部抜け出せる 凡人くんの人生革命』『「ゆる副業」のはじめかた アフィリエイトブログ』がある。

ヒトデさんのブログはこちら。勉強になる……

hitodeblog.com

学んだこと

ちょ、待てよ！　FIRE達成者1人目、西村さんの例が刺さりすぎる

西村さん35歳、資産6000万円。でも資産を切り崩すのが怖くて、FIREに踏み切れない。

「あと1000万円増えたら……」

「結婚するからもう少しお金が要る……」

「もっと分散投資をして……」

「ここまで来たら1億円までいってから決断を……」

そして西村さんが退職を決意したのは50歳のとき。ちなみに西村さんは「FIRE失敗例」の人です。

ちょ、待てよ！

私すでにアラフィフですけど！！？？　

資産を切り崩すことへの恐怖も、「あと1000万円増えたら」的な気持ちもすごーーーーくよくわかる。

というわけで、本の序盤のFIRE達成者例1人目にして、私は早速自分に似た人を見つけました。失敗例として。

どこかで決断をつけることが大事だよね……

インデックス投資でFIREを目指すのがギャンブル！？

これは衝撃だった！　考えたことなかった！

ネコの小鉄の言葉を引用します。

「確かにインデックス投資は、投資法としてはとても優れているし、実際長期目線で見たら負けにくい投資法です。（中略）でも、それに全部を賭けるのが、人生で見たら充分ギャンブルです。だって、確率は低いとしても、もしうまくいかなかったら、智也さん（どぐーん註：主人公の名前です）の人生計画はそれでおしまいってことですよね？」

そして小鉄は更に言います。

「智也さんは別に何も頑張ってないじゃないですか。文句を言いながら会社に行って、毎月自動で積み立て投資をしてることの、どこが頑張ってるんですか？」

「リスクを取ることも、努力もせずに、成果だけほしいという方が無視のいい話ではありませんか？」

……ぐっはあ（吐血）

じゃあどこでリスクを取るのかというと、

それは仕事だ、と。

転職や副業や起業をするスキルがないなら、スキルを身につければいいじゃないか、と。

またもや小鉄の言葉↓

「ここでリスクを取るんです。ここでいうリスクはお金のことではありません。”無駄になるかもしれないけど、頑張ってみる”というリスクです」

それに対して智也は、自信がない、失敗が怖いといったことを返すのですが、小鉄の返答が秀逸。

「初めてやることは、一発で成功しないのが普通です。（中略）昔を思い出してみてください。体育の縄跳びや鉄棒、算数の九九、何度も失敗して、できるようになりましたよね？」

たしかに……。私は小さいころからインドア派で運動苦手で、鉄棒の逆上がりもなかなか出来なかった。でも、何度も何度も挑戦して、出来るようになったんだった。

「新しいことにチャレンジするのであれば、必ず失敗はします。（中略）分岐点があるとすれば、」この次の行動です。そこで諦めるのか、それともできるまで次の道を探すのか」

仕事とは？

これもねえ……理屈ではわかっていたけど、忘れかけてました。

仕事とは、

×　我慢するとお金がもらえる

〇　社会（他の誰か）の役に立つと、その対価にお金がもらえる

（中略）

社会への貢献をするから、お金が増える

そしてまた、ここからが目からウロコでした。私は。

「まずはここまでの話を整理しましょう。

1. FIREを達成しても、様々な問題から幸せになれる人は少ない
2. それらの問題を解決するには”仕事”が一番手っ取り早い
3. 結局FIREした人のほとんどが、大なり小なり、”自分がやりたいと思っている仕事”を始める」

「”自分がやりたい仕事”で生活費が稼げるのであれば、それってFIREして好きな仕事をしている方々と何が違うのでしょうか？」

たしかに…………。FIREを目指していそしむのもアリだけど、最終的に行き着くのが「好きな仕事」なら、最初からそっちを目指せばいいのか……。

まあ、違いといえば、「FIREしてれば好きな仕事で生活費を100%まかなえなくても構わない」っていう安心感はあるよね。

「やりたい仕事」の見つけ方

この点についても、勉強になることを小鉄が言うんですよ……さすが1万回生きてるネコは違うよ……

「まず最も大事なのは、お金を第一に考えないことです。（中略）仕事というのは社会の誰かの役に立つことで、その結果としてもらえるのがお金です」

「もしFIREして3年くらい好きに遊んだあとに、結局どんなことをやるだろうかと考えるのがひとつの手です」

「考えるべきなのは”行動”です。智也さんが”ついやってしまう行動”を思い出してください。”やりたいこと”ではなく”やってしまうこと”なのがポイントです」

「まずは、自分のそれがなにかを知ることです」

「そもそもどんな仕事があるのか探して、知識をつけることからでしょう。もし足りないスキルがあるなら、頑張って身につければいいじゃないですか」

そして極めつけがこれ！

「嫌な仕事を頑張って、お金を貯めていつかFIREするのではなく、FIREしたあとに自主的にやりたくなるような仕事を、今からやりましょうよ」

小鉄……俺んとこ来ないか？

本を読み終えて考えたこと

私は、FIREした後、どんなふうに過ごしたいんだろう？

小鉄が言うことに共感しすぎて、赤べこのように頷きまくった私は、「FIRE後の自分」を考えてみました。

なんで私がFIREしたいかっていうと、時間の余裕が欲しいから。

毎日8時間眠りたい！　ゆっくり朝食を取りたい！　平日に旅行したい！　近所の公園を散歩して、季節の移り変わりを愛でたい！

プラス、推しの舞台を全通したい！！！（大声）（時間だけでなくお金と運も要る）

……前半に書いた「のんびり系」はともかく、推し活には金が要るな……。

私の優先順位は？

FIRE達成者3人目の川崎さんの例からは、あまりにも極端な節約は私には無理だなと思わされました。

私にとって優先順位が高いことは、

• 都心の駅近に住む
• おいしくてバランスが取れた食事をする。時々外食も楽しむ
• 推し活。推しは推せるときに推せ。
• 3ヶ月に1回くらい、近場の1～2泊でいいから旅行する
• エアコンは使う。寒さ暑さを我慢しない。（特に中高年には命に関わるんよ）

優先順位が低いことは、

• ブランド物、車、ジュエリー（今も買ってないけど）
• 服やバッグ（最低限あれば十分）
• キラキラした派手な生活（心底どうでもいい）

といっても、すでに固定費の見直しとかは結構してるので……今の会社をやめれば、仕事用の服とか靴とか鞄とか、新聞代とか書籍代も削れそうな気はする。それと、時間ができれば材料買ってきて家で料理できるから、外食費を含む食費が減りそう。

私が「ついやってしまうこと」は？

たぶん、「書くこと」。このブログも頼まれもしないのに書いてるし。

同人誌はこれまでに80冊くらい、1冊あたり平均して40ページくらいは書いたんじゃないかなあ。で、1冊につき平均100冊は刷ってるはず。うち8～9割は売れたと思う（まあまあな実績ともいえるんだけど、一般人には言いにくいのが、同人という趣味の難点です）

私が「やるべきこと」は

FIRE後はできるだけ時間に縛られたくない。

となると、「ブログの勉強をしつつ、ブログを書きつつ、ライターという職業について調べる」のが、やるべきことかな？

あと、今の仕事で収入を上げるにはどうすればいいかを考えて、実行すること……。でもそうしたらますます辞め時がわからなくなりそう……

ともあれ、マイペースに頑張ってみよう。